骨粗しょう症の新薬「デノスマブ」の効果と副作用

骨粗しょう症の新薬「デノスマブ」の効果と副作用
骨粗しょう症は骨の骨密度が減少する症状です。骨粗しょう症というと老人の病気というイメージですが、若い世代にも骨粗しょう症は広がっています。

 

そんな骨粗しょう症を劇的に解消する新薬が「デノスマブ」という薬です。デノスマブはかなり効果の高い薬で、デノスマブを紹介していたためしてガッテンでは、2回の投与で骨粗しょう症が治った方がいると紹介していました。

 

■デノスマブの効果
骨には骨細胞と呼ばれる細胞が存在しています。骨細胞は骨の中に存在しており、骨細胞は振動や重力などの刺激を受けることで活性化します。

 

マウスの実験によると、骨細胞を作れない薬を投与したところ骨密度が減少し、それに伴い免疫力の低下や動脈硬化、赤血球の減少などが起こることがわかりました。

 

デノスマブを投与すると骨密度が上がり骨粗しょう症が改善します。すると骨細胞も作られ、免疫力の低下や動脈硬化の予防、赤血球の減少やインスリン分泌量の低下、認知症の予防効果が期待できます。

 

デノスマブは骨粗しょう症改善効果だけでなく、それに伴なって骨細胞が活性化することで様々な健康効果が期待できるというわけです。

 

■デノスマブの作用機序
デノスマブの作用機序を紹介する前に、まずは骨の新陳代謝について。

 

そもそも体の中に存在している骨は、古い骨を壊わす『破骨細胞』と新しい骨を作る『骨芽細胞』によって、たえず新しい骨が作られています。

 

生きている上で代謝が起こっているのですが、骨を壊す破骨細胞の働きが強くなると骨がもろくなり骨粗しょう症になります。

 

デノスマブの作用機序は、この破骨細胞の働きに関係のあるリガンド()を抑制することで、破骨細胞の働きを抑制します。

 

■デノスマブの副作用
このように骨粗しょう症に効果が高いデノスマブですが、デノスマブ自体には心配される副作用もあります。一番気になる副作用は低カルシウム血症や悪心や関節痛などの副作用です。

 

しかしここにも一点注意が必要です。デノスマブはもともとがん治療に使われていた薬です。癌になると骨病変が起こり骨がもろくなることがあります。

 

それを防ぐ目的でデノスマブを投与するのですが、この場合の投与量は骨粗しょう症で投与するよりも遥かに多いのです。

 

そのため低カルシウム血症などの副作用は、がん患者に投与する時の投与量で心配される副作用です。

 

骨粗しょう症でデノスマブを投与する場合、同時にカルシウムやビタミンDの投与を行います。そのため、骨粗しょう症におけるデノスマブ投与では、副作用の低カルシウム血症の発現率は0.8%と、とても低いです。

 

今後は骨粗しょう症の薬として、デノスマブが定着しそうですね。


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