湿潤療法は傷と火傷の新治療方法

湿潤療法は傷と火傷の新治療方法
傷や火傷をしたとき、これまでは消毒液を塗ったり乾燥させたりして治すことが一般的でした。しかし湿潤療法はこれまでの治療方法とは違います。

 

湿潤療法では傷口をよく水で洗い流し、湿潤療法用の絆創膏(ハイドロコロイド被覆材)を貼るだけです。これだけの方法で今まで以上に傷が治りやすく、しかもキレイに治りやすくなります。

 

■湿潤方法がなぜ良いのか?
湿潤療法で一番「肝」となる部分は、人間が本来持っている自己免疫力と自己回復力です。人間は火傷や傷などを負うと、患部に血小板などが集まり血を止血します。

 

それと同時に死んだ細胞をマクロファージが取り除き、その部分に細胞成長因子が新しく組織を形成します。

 

従来の治療方法だと、人間が本来持っている自己回復力を著しく阻害します。

 

【消毒液使用のデメリット】
消毒液の使用は細菌だけでなく、むき出しになった細胞にもダメージを与えます。つまり余計傷口を広げることになりますし、細胞成長因子の働きを低下させます。

 

消毒液の使用は細菌を殺すだけでなく、傷口の回復も著しく妨げていたのです。傷口の細菌は水でよく洗い流すだけで取り除かれます。

 

【乾燥のデメリット】
乾燥は細胞組織の再形成を遅らせます。「かさぶたができれば傷は治る」と言いますが、実はこれ本当はまったく治っていません。傷が干上がって壊死した部分がかさぶたになっているだけです。

 

かさぶたは本来傷口を乾燥させないための体の防衛反応なのです。

 

従来の治療方法は「早く乾燥させる」ことを目的としているため、かさぶたを作ることは間違いではないのですが、湿潤療法ではかさぶたさへもできるだけつくらないことを目的としているため、傷口がキレイに治ります。

 

傷口がジュクジュクしているのは、細胞成長因子の働きによるからです。細胞成長因子は皮膚の再生などを行います。このジュクジュク(滲出液と言います)を乾燥させると傷の治りが非常に遅くなります。

 

ガーゼを当てるのもダメです。細胞成長因子をガーゼが吸い取っちゃいますからね。

 

■湿潤療法と化膿
湿潤療法で気になるのが『化膿』なのですが、湿潤療法では傷口を治すために専用の絆創膏で乾燥させないようにします。すると滲出液が傷口からたえず出るため、細菌は一箇所にとどまることができません。

 

そのため細菌は増殖することができず化膿することがないのです。むしろこれまでの乾燥療法のほうが、かさぶたに細菌が残るため化膿しやすいのだそうです。

 

従来の傷の治し方は自己回復力を妨げるため、本来ならキレイに治るはずの傷や火傷なのに、痕が残ることもあります。

 

湿潤療法用の絆創膏(ハイドロコロイド被覆材)は空気を通さない素材です。この絆創膏を貼ることで、体はわざわざかさぶたを作らなくても傷を治すことができるため、キレイにより早く治るようになるのです。

 

湿潤療法は一日一回、傷口の水洗いをしてシートを貼り替えます。これだけで従来よりも早く、しかもキレイに傷が治ります。

 

シートに滲出液が付かないようになれば皮膚が再生された証です。

 

湿潤療法を行っている病院はすべてではありませんが、最初は湿潤療法を行っている病院を探して診てもらうのが一番確実です。


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