脳梗塞 前兆とFAST
脳梗塞 前兆とFAST
脳梗塞は壮年期以降の方に起こるものと考えられがちですが、最近では30代の方にも脳梗塞が起こる若年性脳梗塞も報告されています。
脳梗塞は早めに検査をすることで事前に発見できることもあります。また、検査によって脳梗塞の危険があるかどうかもある程度わかりますが、多くの方はいきなり脳梗塞を発症します。
■脳梗塞の前兆
脳梗塞には前兆があることが多いです。これらいずれかの症状があった場合や誰かがこの症状を訴えた場合は、症状が回復したとしてもすぐに病院で検査を受けてください。
《目に起こる前兆》
・片目が見づらくなる
・ぼやける、二重に見える
《口に起こる前兆》
・しゃべりにくい
・呂律が回らない
・話しを理解できない
《体に起こる前兆》
・体の片側がうまく動かせない
・片側にシビレや麻痺
・転倒する
これらの前兆は脳の血管に血栓が詰まることで脳の一部の機能が低下し、その脳が司っている体の部位に異常が現れることから起こります。
■脳梗塞の新しい常識 FAST
上記の前兆が現れたらまず救急車を呼びましょう。上記の症状が疑わしい場合はすぐに救急車を呼びます。FSTという脳梗塞確認方法を行なっても良いですが、意識がないなどの症状がある場合は迷わず救急車です。
F・・・FACE(フェイス)麻痺を確認する
「いー!」と言いながら口角を上げます。どちらかが上がらなければ疑いあり。
A・・・ARM(腕)麻痺やしびれを確認する
手のひらを上にして、まっすぐ肩の位置まで両手を上げて目をつむります。
どちらかの手が下がってきたら疑いあり。
S・・・SPEECH(言葉)の異常を確認する
何か短い文章を話します。FASTで推奨されている文章は「太郎が花子にりんごをあげた」という言葉ですが、
思いつくものならなんでも良いです。例えば家族の名前を全員言わせるというのでもOK。
言えなかったりおかしな言葉を言っていたら疑いあり。
T・・・TIME(時間)すぐに救急車を呼んで受診
脳梗塞はスピードがとても大事です。FASTの言葉にある通り、スピード重視で行動しましょう。
なお、上記の前兆が出てもしばらくして回復することがあります。そうなると本人は「なんともなかったからいいや」と考えてしまうことも多いですが、その前兆が最後通告であることもよくあります。
絶対に軽視せずにFASTの精神を持ってすぐに行動するようにしてくださいね(・∀・)ノ
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