ネプリライシンでアルツハイマーが治る!
認知症は4人に一人が予備軍とも言われています。アルツハイマー病は認知症の原因の約63%にも上ると言われていますが、その原因はハッキリとわかっていませんでした。

 

しかし最近ではアミロイドβが脳内に増えることでアルツハイマーになるという推測がされるようになり、アミロイドβを減らすネプリライシンを投与することでアルツハイマーが改善することがわかってきました。

 

■アルツハイマーの原因
アルツハイマーの原因と推測されているアミロイドβですが、なぜ推測の域を出ていないのかというとアミロイドβが認知症の症状を呈する作用機序が解明されていないからです。

 

ですので今の段階では『アルツハイマーの原因の一つとされているタンパク質:アミロイドβ』という表現が使われます。

 

しかしマウスを使った実験ではネプリライシンを投与することでアミロイドβが減少し、アルツハイマーの症状が治ったということはデータとして上がっています。

 

ネプリライシンによってアミロイドβを減少させるとアルツハイマーの症状がなくなる=アミロイドβはアルツハイマーの一つの原因となっているという認識です。

 

■ネプリライシンでアミロイドβを分解
ネプリライシンはアミロイドβを分解すると考えられています。この分解とはここではアミロイドβを小さくすることをさします。

 

小さく切られたアミロイドβは脳から排出されやすくなり、結果脳内のアミロイドβが減少してアルツハイマーの症状がなくなるわけです。

 

ゴマをすりつぶして細かくすると細かい網目もサラサラと通りますよね?アミロイドβがゴマでネプリライシンはすり棒とすり鉢、イメージとしてそんな感じです。

 

■ネプリライシンは脳内でも作られている
ネプリライシンは酵素の一つです。ネプリライシンは別に新しいものではなく、我々人間の体の中で作られている酵素です。

 

ではなぜ体内でアミロイドβを減少させる酵素が体内で作られているにも関わらず、なぜ脳内にアミロイドβが蓄積されるのでしょうか。

 

その原因はズバリ加齢です。加齢によってネプリライシンの生産量が減少するため、脳内溜めるアミロイドβの排出が間に合わなくなるわけです。

 

■ネプリライシンの投与は無毒ウイルスを利用
ネプリライシンを投与すればアミロイドβを減少させることができますが、そこにはある問題があります。それが脳関門の存在です。

 

脳関門は血流によって運ばれてくるネプリライシンの脳内への侵入を防いでしまいます。脳内でも作られているネプリライシンですから、脳関門を通してくれてもよさそうなものですが、例外は認めないのが脳関門。

 

どんなはずみで脳内に悪い物質が入ってくるかわからないため、脳関門は非常にシビアに機能します。

 

このネプリライシンを脳に届くようにするために使われるのが無毒ウイルスです。ウイルスの中には脳にも届くものがあります。

 

そういった毒性を除いたウイルスにネプリライシンを組み込むことで、脳内にネプリライシンを送ることができます。

 

言ってみれば脳関門さえも通るウイルス内にネプリライシンを隠し持たせて脳内に侵入させるといったイメージですね。

 

一旦脳の中にネプリライシンが入れば、脳は自ら脳内でネプリライシンを作り出します。

 

ちなみに脳に直接注射することは事実上不可能です。頭蓋骨のあちこちに穴を開けるわけにはいきませんから。

 

■今後はネプリライシンでアルツハイマーは撃退できる?
今の段階では2014年の末には霊長類を使った臨床試験は終了します。その後、いよいよ人体による臨床試験の開始です。

 

ネプリライシン自体は本来人体が持っている酵素です。ウイルスも人と共生しているものはたくさんあります。

 

臨床試験の結果にもよりますが、今後はある年齢を境にネプリライシンを投与することで、アルツハイマー病を撲滅することができるようになる日も近いです。