アニサキス症の予防と治療

アニサキス症の予防と治療
アニサキス症とはアニサキスという寄生虫によって起こる食中毒です。アニサキスによる食中毒は別に珍しいものではありません。ただ症状が激しいためかなりの苦痛を味わうこともあり、また放っておくと症状が悪化することもあります。

 

■アニサキス症の原因と症状
アニサキス症は1cm~3.5cmほどのウネウネした回虫です。この寄生虫は主に魚介類の内臓に生息しています。この宿主が死ぬと内臓を食い破り肉の方に移動します。

 

人の体の中で生き延びることはできません。しかし胃酸の中でもしぶとく生き残り、胃壁や腸壁を食い破ろうとします。その際に激痛が起こり、嘔吐の症状が出ます。

 

毒素を発生させるわけではないので下痢の症状はほとんど出ません。

 

■アニサキス症の予防
基本的には加熱することでアニサキスは死滅します。しかしアニサキス症を発症する原因のほとんどは刺し身などの生食にあります。

 

刺し身を熱湯処理するわけにはいきません。なので熱湯処理ではなく冷凍にすることでアニサキス症を予防することができます。

 

-20℃で24時間以上冷凍するとアニサキスは死滅します。

 

また、アニサキス回虫は体が傷つけられるとすぐに死ぬため、刺し身を食べる時はよく噛んで食べるというのも予防方法の一つです。

 

■アニサキス症の治療
アニサキスが胃袋の中で暴れている場合は内視鏡によって実物を見ることができます。アニサキス症の治療は食中毒の原因となっているアニサキス回虫そのものを取り除くのが一番の治療方法です。

 

そのほかにも漢方薬の安中散がアニサキスを弱めて死滅させる効果があるという研究結果もあります。ただし確実な治療方法ではないので、基本は病院でアニサキスを取り除くようにしましょう。

 

なお、胃を過ぎて腸までアニサキスが移動してしまうと直接取り除くという治療法は基本的にはできません。アニサキスが便と一緒に体外に排出されるか、アニサキスが死ぬのを待つかになります。

 

また胃や腸の壁を食い破られて穴が開いてしまった場合など緊急性を要する場合は開腹手術が必要になります。

 

ただここまでひどくなることはめったにありません。

 

■アニサキス症のまとめ
アニサキス症は昔からあった食中毒で、時の経過による症状の回復が一般的だったようです。

 

今でも症状が弱い場合は自然経過で治すという場合も多いですが、痛みが激しい場合は胃壁や腸壁に穴を開けられていることもあるので病院で診てもらうようにしましょう。


スポンサードリンク

サブコンテンツ

ページの先頭へ