シャーガス病 輸血などで感染

シャーガス病 輸血などで感染
シャーガス病とは中南米などに見られる風土病として認識されていました。しかしシャーガス病の感染者が日本でも見つかりました。

 

このシャーガス病は原虫の感染によって起こる感染症です。

 

■シャーガス病の原因
シャーガス病を引き起こす病原体はトリパノソーマ・クルージと呼ばれる原虫です。人間だけでなく様々な哺乳類に感染する原虫です。

 

トリパノソーマ・クルージはサシガメと呼ばれる哺乳類吸血性のオオサシガメが保菌しています。感染経路はこのサシガメなのですが、血を吸うことが直接の原因ではありません。

 

このトリパノソーマ・クルージはサシガメの糞に含まれており、サシガメが血を吸った際にその傷口から糞が入った時にトリパノソーマ・クルージが体内に侵入します。

 

これが初期感染です。基本的にはサシガメの糞から感染しますので感染爆発力はありません。しかしシャーガス病の原虫を持った方が献血をすると『輸血』という経路を通って二次感染という形でかなり多くの方が感染する可能性があります。

 

このため、世界では約1800万人という方が感染するという事態になっています。

 

■シャーガス病の症状
シャーガス病の原因となるトリパノソーマ・クルージは筋肉に入って増殖します。特に心臓と腸に好んで生息するため、心臓と腸に異変が起こることが多いです。

 

トリパノソーマ・クルージが増殖した部位の筋肉は機能を停止します。一部が伸縮しなくなった心臓は負担に耐え切れず破裂し、腸の筋肉が動かなくなるとかなり大きく肥大します。

 

シャーガス病は感染してから潜伏期間が長く、発症するのは10年~30年経ってからです。

 

■シャーガス病の治療
シャーガス病の治療薬として使われているのがベンゾニダゾールとニフルチモックスという薬です。シャーガス病の進行を抑える薬だそうですが、日本ではこの薬の認可が降りていません。

 

というのも、この治療薬は感染直後にしか効果はなく副作用も強いからです。しかもトリパノソーマ・クルージの中にはこの薬に耐性をもったものも増えてきているのだそうです。

 

日本ではシャーガス病が有名でないため、シャーガス病が原因で亡くなった場合、心不全という形で死亡診断がなされるケースが多いそうです。

 

WHO調べによると日本では3,000人以上のシャーガス病患者がいると推定しています。

 

とは言っても、日本では輸血後の血液の保存処理によって寄生虫などはほとんど死滅すると考えられているため、輸血によってシャーガス病に感染するという可能性は日本では低いそうです。


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